レーザー治療について
アレルギー性鼻炎の治療については、診察や検査(場合によりCTや採血検査、鼻汁好酸球検査)を行い、必要に応じて「炭酸ガスレーザー」による下鼻甲介粘膜焼灼手術が可能です。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの原因となる蒼白で浮腫状に腫れた鼻内粘膜(下鼻甲介粘膜)の表面を炭酸ガスレーザーで焼灼する治療です。
それにより鼻粘膜の腫れが収縮し、空気の通り道が広がります。
鼻水が出る鼻腺も焼灼するので、鼻水も軽減されます。(個人差はありますが、治療効果は約2年ほど持続します。)
*当院ではレーザー治療を、より効果的かつ安全に行うために、通常全身麻酔の手術で用いられる直達内視鏡を用いて鼻粘膜の状態を詳細にチェックしながらレーザー焼灼する方法を採用しております。
こんな方にオススメです
- 鼻づまり、いびきのひどい方
- お薬だけではあまり改善しない方
- 花粉症で毎年悩んでいる方
- 通年性アレルギー性鼻炎の方
- 受験生の方
- 屋外で仕事やスポーツをする方
- 妊娠中、授乳中のため薬を服用できない方
治療の流れ
- 1.まずは、一度受診してください
- レーザー治療が可能かどうか、鼻内所見をチェックします。
- アレルギー性鼻炎の検査を受けたことが無い方は、血液検査で確定診断します。
- 術前検査として、鼻腔通気度検査を行います。
- 2.レーザー当日
- 局所麻酔薬を浸したガーゼを鼻の中に入れる。
- 麻酔が効くまで30分程度待ち、ガーゼを抜く。
- 内視鏡で患部を確認したら、鼻粘膜に炭酸ガスレーザーで表面を焼灼する。
- レーザー照射時間は、約10分程度です。
- 所要時間は、全部で約40分程度です。
- レーザー治療当日は、運動、飲酒は控えてください。
- 個人差はありますが、術後2~3日は鼻がつまります。
- 3.レーザー1週間後
- 鼻処置をいたします。鼻内に痂疲(かさぶた)がつきますので、それを可及的に清掃・除去します。
この処置を行わないと、鼻粘膜が癒着してしまうことがありますので、必ず受診してください。 - 4.レーザー2週間後
- 仕上げの鼻処置をします。術後経過が順調で、痂疲や出血が無いことを確認し、終了となります。
安全性副作用について
治療中、治療後の痛みや出血はほとんどありません。
とても安全な治療で小学生も受けることができます。
また嗅覚には影響しませんのでご安心下さい。
レーザー治療後の注意
レーザー治療は患部にかさぶたができ、鼻がつまることがあります。
患部の状態が落ち着くまでの期間(2週間程度)は週1回通院していただき、術後処置を行います。
治療当日は激しい運動はお控え下さい。入浴は可能です。
治療の翌日からは、とくに生活上の制限はありません。
治療費用
保険診療となります。レーザー治療代のみですと、3割負担の方ですと自己負担額は、約9,000円です。
ただし、術前検査、術後処置、処方箋の発行にかかる費用が別途かかります。
あらかじめご了承ください 。