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鼻の病気

アレルギー性鼻炎

鼻のイメージ写真

アレルゲン(アレルギーの原因物質)を吸入することで、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を起こすのがアレルギー性鼻炎です。
夜間の鼻閉がひどいと、睡眠中に口呼吸となり、のどの痛みや熱など二次的に感冒症状を伴うこともあります。

アレルギー性鼻炎(通年性)の原因は、家の中のほこりやダニの糞・死骸などです。ペットのフケやカビも原因となります。
また、特定のアレルゲンに反応しなくても、気温や湿度などちょっとした環境の変化に対し鼻粘膜が過敏反応を起こす、いわゆる寒暖差アレルギーというものもあります。
起床時に窓を開けてすこしひんやりした空気を吸うとくしゃみが連発する、水泳後にプールから上がると鼻水が止まらないという症状の方もそれに該当します。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりが、アレルギー性鼻炎の3大症状です。
なお、鼻水はいわゆる"みずっぱな"で水のように無色透明でサラサラの状態のことが多いです。また、目・耳・のどのかゆみを感じることもあります。

まずは、問診、鼻鏡検査にて鼻内の状態を診て診断します。
前述のように鼻水は水様性(みずっぱな)で鼻粘膜の色は蒼白で水分を多く含んだ浮腫状を呈します。
アレルギー性鼻炎が疑われたら、次に血液検査(RAST検査、アレルギーの原因となるIgEという抗体の量を測定)で、何が原因(アレルゲン)かを調べます。
また、鼻汁中好酸球検査を行い、鼻汁中の好酸球の有無を調べます。
アレルギーの場合は、鼻汁中に好酸球が存在します。

アレルギー性鼻炎の症状を軽くするには、こまめに部屋の掃除をして、ほこりやダニ、ペットのフケやカビなど、アレルギーの原因物質をできるだけ吸わないようにすることが大切です。
それでも症状が軽減しない場合は、抗アレルギー薬の内服や点鼻薬で治療します。
また、アレルギー性鼻炎(通年性)で症状が続く場合、レーザー治療も非常に有効な治療法です。
また、原因となるアレルゲンがダニの場合は舌下免疫療法(ミティキュア)も有効な治療法です。

花粉症

花粉症のイメージ写真

花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒みや充血、異物感等の症状を引き起こします。

原因物質としては、スギやヒノキの花粉がよく知られていますが、これら以外にも、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギほか、たくさんの種類があります。

ひどくなると、咳、のどや皮膚の痒み、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感などもみられるようになります。
また、夜間の鼻閉により、睡眠中口呼吸となり、いびきや睡眠時無呼吸症候、起床時ののどの乾燥感や痛み、それをきっかけとして悪寒、微熱など感冒様症状を引き起こすこともあります。
肉体的にも精神的にもダメージを受けて意欲が低下し、生活の質(QOL)が大きく損なわれます。

問診や鼻鏡検査による診察のほか、血液検査によってアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)を特定する場合もあります。
治療は、薬物療法(内服薬、点鼻薬、点眼薬)を行いますが、同時に抗原回避(アレルゲンを近づけない環境整備)も大切です。

内服薬は、花粉の飛散が始まる2~3週間前(つまり症状の出る2~3週間前、横浜の場合は1月末から2月初旬)から飲み始めるのが効果的です。
花粉症の鼻症状がひどい場合は、花粉が飛散していない時期にレーザー治療を行うのも非常に有効な治療です。(スギ花粉症対策の場合、症状の出ていない5月~1月末が治療可能期間ですが、寒い季節は治療後の鼻閉により、体調を崩す場合もありますのでできるだけ10月頃までに治療を受けておくことをおすすめします。)
また、原因となるアレルゲンがスギ花粉の場合は舌下免疫療法(シダキュア)も有効な治療法です。

アレルギー性鼻炎(スギ、ダニ)の舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎の最も効果的な治療法のひとつに、舌下免疫療法があります。
アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状をやわらげます。根本的な体質改善が期待できる唯一の治療法です。
この治療は、5月から11月の間の鼻症状が安定している時期に開始します。
治療薬を1日1回、少量から服用を始め、その後決められた一定量を3~5年間にわたり継続して服用します。

この治療は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された5歳から64歳までの方が受けることのできる治療です。
スギ舌下免疫療法薬は「シダキュア®」、ダニ舌下免疫療法薬は「ミティキュア®」です。

期待できる効果

アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。(90%以上の方に効果があります。)

舌下免疫療法を受けられる方の条件
  1. 年齢が5歳から64歳までの方
  2. スギ花粉が飛散していない時期も含め、長期間(3~5年)の治療を続けられる。
  3. 舌下錠の投与(舌下に1分間保持)を毎日継続できる。
  4. 4週間に1回、継続して定期通院できる。
  5. 効果があって治療を終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性がある、または症状が完全におさえられない可能性があることを了承している。

副作用

  • 舌の下の腫れやかゆみ
  • のどや耳のかゆみ
  • 頭痛

※アナフィラキシーについては、国内でこの治療が開始されるまでは、理論上可能性は否定しきれないとの見解がありましたが、実際にはこれまで国内では重篤な症例報告はありませんので、安心して治療を受けていただきたいと思います。

治療開始時期について

スギ花粉の飛散時期(12月~4月)は、この治療を開始することはできません。
5月~11月にご相談ください。
(ダニアレルギーのみの方も同様です。スギ花粉の飛散期間中に舌下免疫療法を開始すると、アレルゲンに対する過敏性が誘発されやすいため、治療開始することはできません。)

治療の流れ

1. まずはじめに
舌下免疫療法を検討されている方は、まず受付スタッフにお声がけください。
この治療を希望される場合、アレルギー検査の結果が必要となります。(他院でアレルギー検査を受けられた方は、その検査結果をお持ちください。ただし、3年以内のものに限らせていただきます。)
検査を受けたことがない方は、まずその検査(血液検査、鼻汁中好酸球検査)を受けていただきます。
また、舌下免疫療法の適応があるか、問診や診察にてチェックいたします。
2. 治療開始
初回のみ、医師指導のもと院内にて投与を行います。
投与直後と30分後に副反応等がないかチェックさせていただきます。
また当日、治療の概要、注意点についてご説明し、同意書にサインをしていただきます。(初回は、約2時間程度要します。)
1日1回、最初の1週間は低用量の錠剤を、2週目以降は維持量の錠剤を舌下投与して頂きます。
これを3~5年継続して頂きます。
初めの2週間は週1回、以後徐々に通院間隔をあけていき、その後は4週間に1回通院していただきます。

副鼻腔炎(蓄膿症、鼻茸)

鼻の副鼻腔という部位に炎症が起こり、様々な症状が現れる疾患です。
多くの場合、風邪の症状に続いて細菌感染が副鼻腔(鼻とつながっている空洞)に起こり、急性副鼻腔炎を発症します。

症状は、粘性または膿性鼻汁(粘りが強い鼻みず)、鼻づまり、においがわからない、異臭、頭痛や顔面(主におでこや頬のあたり)の痛み、後鼻漏(粘りの強い鼻みずがのどに落ちること)、たんやせきが長引く等です。
風邪のあとに黄色い鼻みずやせき、たんが長引いている場合、副鼻腔炎になっている可能性が高いと思ってください。

治療は、薬物療法のほか、鼻の処置とネブライザー(吸入)の治療を繰り返し行います。
症状が長引く場合は、自宅にて鼻うがい(鼻洗浄)を行っていただきます。
急性発症の一部の場合を除き、通常は完治するまで数週間から数か月かかります。
薬物療法や鼻処置を繰り返しても治り切らずに慢性化すると副鼻腔粘膜からポリープ(鼻茸)が発生することもあります。
副鼻腔内の膿やポリープが増大すると激しい頭痛や眼球の痛み、眼球の動きが悪くなり物が二重に見える、視力低下などの症状が出てくることもあります。
薬物療法等で改善が診られない場合は、手術が必要となります。手術が必要な場合は、連携病院へご紹介いたします。

鼻中隔弯曲症

鼻の穴を左右に分けている隔壁(鼻中隔)が極端に曲がっている状態のことです。
多くの場合、成長の過程で歪みが生じると考えられております。
鼻がつまる、いびき、においがわからない、などの症状が出ます。

軽度の鼻中隔弯曲は日本人の場合、成人の約8割に認めます。
さほど症状がひどくない場合は、特に治療の必要はありません。
極端に弯曲があり、鼻づまりがひどい場合は、手術(鼻中隔矯正術)を行います。
手術が必要な場合は、連携病院へご紹介いたします。

嗅覚障害

においが全くわからない、またはにおいがわかりにくい状態をいいます。
また、本来のにおいとは違うにおいがする、においのもとがないのに臭いにおいを感じる場合もあり、それは異臭症といいます。

においだけでなく、味もわかりにくく感じることが多いですが、多くの場合、実際には味覚には問題がなく、においがわからなくなったことで十分風味が味わえなくなっている場合が多く、それを風味障害といいます。

日本人の場合、嗅覚障害は、50歳前後の女性に多いとされており、家事をする際に不便を感じたり、またガス漏れなどに気づきにくいため、安全上の問題もあります。

嗅覚障害の原因は、

  1. アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻づまりによって、においの成分が鼻の一番上の天井部分にあるにおいセンサーに届いてない場合
  2. 風邪ウイルスなどにより、においセンサーの神経細胞が障害されている場合
  3. においの信号を受け取る脳の側に問題がある場合

があります。
また、加齢や外傷によって、においがわかりにくくなる場合もあります。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の場合は、それぞれに対する適切な治療を行います。
一般に神経に異常をきたしている場合は、治りにくいですが、風邪ウイルスによる場合は、漢方薬で徐々に改善に向かう場合もあります。

鼻出血

一般に鼻血とよばれるものですが、鼻の中(鼻腔)からの出血を指します。
ファイバースコープや鼻咽腔直達鏡などの内視鏡を用いて鼻の中をよく観察し、どこから出血しているのかを確認します。

鼻の入口から1~2cmほど入った鼻中隔(鼻の穴を左右に分けている隔壁)の壁面をキーゼルバッハ部位といいますが、そこから出血していることが多いです。
キーゼルバッハ部位は、血液の流れが多い場所なので、小さなキズでも場合によっては勢いよく出血することがあり注意が必要です。
血圧が高めの方、心臓の病気等があり血液をサラサラにする薬を服用中の方は、特に出血しやすく、また冬の寒い日、入浴中、運動中、力仕事の最中などに出血する場合が多いです。
まずは、鼻をつまんで圧迫止血を試みて下さい。
それでも出血が止まらない場合は、脱脂綿やガーゼをきつく鼻に詰めて止血処置をします。
また、出血部位が特定されて、それが広範囲に及んでない場合は、炭酸ガスレーザーや高周波(ラジオ波)治療器にて焼灼止血することもあります。
また、鼻の奥からの出血の場合は、ガーゼやバルーンやべロックタンポンというもの詰めて圧迫止血します。

鼻骨骨折

顔面骨骨折の中で、最も多いのが鼻骨骨折です。
鼻骨は非常に細いので、肘が当たった程度でも折れることがあります。
鼻出血をともなうことも多く、折れた部分を指で押すと強い痛みを感じます。
激しく折れた場合は、骨が偏移して鼻すじが"く"の字型に曲がっていたり凹んでいたりするのがわかりますが、わずかな骨折やひびが入っただけの場合は、外見では、はっきりとわからない場合が多いです。
まずは単純レントゲン検査やCTスキャンで骨折の有無を確かめます。

ひびが入っただけの場合や骨の偏移がわずかな場合は、自然に骨が固まるのを待ちます。
一方、骨の偏移が著明な場合は、そのままにしておくと鼻が変形した状態で固着し、外見上の問題のみならず鼻づまりや嗅覚障害を引きおこしますので、必要に応じ整復術をします。
骨は、通常、受傷後1~2週間で癒合し始めるので、そうなる前に整復する必要があります。
整復術が必要な場合は、連携病院へご紹介いたします。

鼻副鼻腔腫瘍

鼻腔内にできた腫瘍を鼻腔腫瘍、副鼻腔内にできた腫瘍を副鼻腔腫瘍といいます。

鼻副鼻腔悪性腫瘍の中で多いのは上顎癌です。
上顎癌は、上顎洞という頬にある副鼻腔に生じる悪性腫瘍です。
初期には無症状のことが多いのですが、片方だけの鼻づまりや、膿や血液の混じった鼻汁が長く続くような場合、上顎癌の可能性があるので注意が必要です。
また、腫瘍が大きくなると、眼球突出、複視(物が二重に見える)、頬が腫れる、歯茎が腫れるなどの症状が出てきます。

一方、鼻副鼻腔良性腫瘍で最も多いのは、乳頭腫と呼ばれるものですが、その中でも約半数を占める内反性乳頭腫(Inverted Papilloma)は、癌病変を合併していたり、放置しているとそのうち癌化したりするので、注意が必要です。
症状は、鼻閉や換気不良に伴い二次的に副鼻腔炎を生じることが多いため、膿性鼻汁や後鼻漏などです。

ファイバースコープや鼻咽腔直達鏡などの内視鏡や単純レントゲン撮影を行いますが、腫瘍が疑われる場合は、速やかに専門病院へご紹介いたします。

江田きむら耳鼻咽喉科
診療科目 耳鼻咽喉科 小児耳鼻咽喉科
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